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リブ・ストーリー Vol. 092   2001/9/28 (金)掲載

「グリム兄弟」
今日は「ブレーメンの音楽隊」のグリム童話集を完結させたグリム兄弟の紹介です。

兄ヤーコプは1785年1月4日、

弟ヴィルヘルムは1986年2月24日に、

ドイツ・ヘッセン州の小さな町ハーナウという所

で生まれました。カッセルの高校に入学後、兄弟ともに

マールブルク大学へ進学。

その後、1805年、大学時代の恩師である

ザビィニー教授の知り合いの詩人

ブレンターノの依頼によりグリム兄弟は、

民話収集の手助けをすることになります。

後に、グリム兄弟が収集した民話・伝説・

メルヘン等がブレンターノにより出版されずに

いたためグリム兄弟は自分達の手で出版することにし、

1812年「子供と家庭の昔話」として出版されました。

「グリム童話集」は、1812年の初版(156話)から

何度も再版改定され、1857年の第7版(200話)で完結します。



グリム童話集の中には人を焼き殺したり、人を切り刻みバラバラにして食べたりという、薄気味悪く残酷な描写が書かれていたりします。確かに残酷で救いようのない話も多々あります。しかし、グリム童話は「創作童話」と違い、作者の思想を的確に繁栄したものではありません。もともと、グリム童話集はドイツに古くから伝わる多くの「民間童話」を原形のまま集めたものなのです(版を重ねるごとに修正されてはいるが)。日本の民話もそうですが、民話には残酷な描写がつきものです。だからと言って民話すべてを否定的に考える人は少ないと思います。残酷な話とは反面に、楽しませ感動させる話がいくつもあるのです。


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