|
||||
▲BACK ▼NEXT |
||||
▲このページのTOPへ▲ |
少女 ねえ、ここはどこ。 青年 ここはね・・・・。 少女 (窓の外をみて)わー、奇麗。星が輝いてる。先生、船から見えた星がこんなに近く見える。 青年 星が?ほんとに綺麗な星だね。見てごらん、あの印。あれは天井のしるしだよ。私たちは神さまに召されています。 女の子を席に座らせる。女の子は素直にそこへ座って、きちんと両手を組み合せる 少女 私、大姉さんのところへ行きたかった。 青年 お父さんや大姉さんも、すぐに来てくれますよ。それより、お母様が向こうで待っています。天井からずーっと見守っていたでしょう。お母様のところへ早く行きましょうね。 少女 お母さん・・・。 青年 ほら、外を見てごらん。あの立派な川、あれは天の川です。 少女 天の川。 青年 そう、あそこは夏の間眠る時、きらきら星を歌いながらいつも窓から見ていたでしょう。私たちは、もう悲しいことはありません。今、こんなに素敵なところを旅して、もうすぐ神様のところへ行けるんだから。そこは、明るくて、いい匂いがして、立派な人たちがたくさんいらっしゃいます。 少女 そこにお母さんがいるのね。 |
|||